酒席の笑い話

少し前に部署の歓迎会があり、近くの焼肉屋さんで会社の人たちと飲み会をした。宴もたけなわで、歓迎される数人が立って挨拶をしたのだが、大柄であっけらかんとした性格の30代の主事の男性が終始笑いながらこんな話をした。

「えーと、先日ヨメがお産で入院してですねー、その間にすごい解放された気分になってー、ヨメが結婚前に働いてためたお金をパチンコに使っちゃいました〜。え?いくら?えへへへ、200万円です。まぁ、退院したヨメが貯金通帳を見たら一発でバレてですねー、めっちゃ怒られました。そんで今、挽回に必死っす。ハハハハ」


…ありえないでしょ、それ。

奥さんが出産で入院している時に?奥さんが働いてためたお金を200万円もパチンコに使い込んだ?それをこんな酒の場で笑い話として話す?…そんなことが許されるのだろうか。

でも、許されていたのである。周りのオッサンたちも、「すげーなお前!」「そりゃもう負けられねーなぁ!」と笑っての拍手喝采だった。この時ほど、目の前のことを信じられない気持ちと共に、ここが男性社会(というかオッサン社会)だと思ったことはなかった。




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Kangaroo Cry


「冬だつた、真夜中のように暗く冷たい夕暮で、体が凍えきるまで歩いても何ひとつ心を快活にする事物に出会わなかつた。しかし、その夕暮が私の二十五歳の誕生日だつたのだ。街路樹も屋並も人々もすべて醜かつた。とくに空がひどかつた、それは汚物のような灰黒色をして斑だつた。私は自分がこの穢らしい空のもとで二十五歳の誕生日をむかえようとしているのを、一つの屈辱的な刑を執行されているもののように感じた。なんの罪のために、前世の罪か? と私は考えた。それは、いま二十五歳の青年として生きていること、それ自体の罪だ、おれには責任がない。しかし誰ひとり責任のあるやつはいないのだ、責任なしで、頭にひつかぶるだけだ。何を? この穢い空を、真冬を、暗く冷たい夕暮を。いま、二十五歳の青年として生きていること、とおれがいう。」

大江健三郎 『孤独な青年の休暇』


一人で過ごす土曜日の午後。
Blue Octoberの“Kangaroo Cry”を聴きながら、
横なぐりに雪が飛んでいく窓の外を見ながら。




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バイオリンの保持

あんまり意識したことなかったのだが、バイオリン奏者はバイオリンをあごで挟んで固定しているのだ。普通に見ると左手で持っているように思えるが、よく考えたら左手は弦を押さえたりビブラートをかけたりしなければならないので、本体を支えられない。たぶん、位置としては鎖骨の上の少し平らになっている部分に乗せているのだと思われる。

そんなことを思ったのは、Blue OctoberのPVを見ていて、バイオリンのRyan Delahoussayeが気になったからである。彼は(私の大好きな)バイオリンのパートで弾いた後、そのバイオリンを肩に乗せたままキーボードの演奏をしていたのだ。バイオリンは奏者の左手で支えられていると思っていたので、それを見て「バイオリンが肩にくっついている!」と驚いた。

その驚きを楽器に詳しい同期の友人に話したところ、あれはあごと鎖骨で挟んで固定しているというのを知った。バイオリンを習う者は、最初に本を挟み、それから空の菓子箱を挟み、やがては石けんなどを入れて重くした箱を挟んで鍛えるのだという。あの細い弦の上からなめらかに滑り出す優雅な音色とは裏腹に、なかなか「巨人の星」的な世界である。




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IKAROS

世界ふしぎ発見でやっていたが、帆を張った宇宙船を今年に打ち上げる計画があるらしい。ソーラーセイルと呼ばれるもので、宇宙“船”だけに原点回帰するようだ。


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ソーラーセイルは、超薄膜の帆を広げ太陽光圧を受けて進む宇宙船。ソーラー電力セイルは、帆の一部に薄膜の太陽電池を貼り付けて大電力発電を同時に行い、この電力を用いて高性能イオンエンジンを駆動する。2010年打ち上げ予定の小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS=Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun)では、帆だけで宇宙空間を航行できること及び薄膜太陽電池で発電できることの世界初の実証を目指す。(JAXAのHPより)

これはすごい、発想も外見も斬新でかっこいい。夢とロマンに帆を膨らませ、帆(宇宙)船による新しい大航海時代が始まるというのか。しかし、名前が…。イカロスである。「むーかーしーぎりしゃのいかろーすーはー ろうーでかためーたーとりのはーねー」の彼である。有名な故事だが、ロウで固めた鳥の羽根で空を飛んで大興奮したイカロスは、父親の警告にも関わらず、太陽に近づきすぎて羽が溶けたために落ちて死んでしまう。太陽に向かって帆を広げる宇宙船にイカロスとつけるとはシュールだなぁ。




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偽名使用

私の場合、名前を名乗るまでは素性がバレることはまずなく、「え、お生まれは…」と聞かれることも決してない。しかし名乗れば相手から読みを聞き返されることもまた必定で、それがいつも面倒くさい。特に、電話での問い合わせなど名前を正確に呼ばれることが別に重要ではない場合、それに時間を取られるのがうっとうしいが、かと言って名乗らずに電話するのも失礼に思えて、毎回漢字を説明しながら名前を紹介せねばならぬのだ。

そこで、名前がいるが本名である必要がない場合、例えばレストランの順番待ちリストに書く名前などは便宜上の偽名でもいいのではないかと思い、たまにそれを書くことがある。そうすれば店員が私の名前の読みに困っておろおろする手間も省けるし、私が申し訳なさそうにそれを訂正したりする手間も省ける。本名に近いものをということで、「馬場裕子」とかいいかもね〜とよく冗談で人に言うのだが、今日初めてそれを実際に使う機会があった。

今日は近くの理容店へ行って髪を切ったのだが、先客がいたのでリストに名前を書いて待つことになった。そこに便宜上、馬場と書いた。そして髪を切った後、「次回ご来店された時にいちいち説明しなくていいように」ということで今回の内容を記録しておく紙を出されてきて見ると、そこにフルネームを書く欄があったのだ。すでに馬場と書いたので引くにも引けず、そのまま馬場裕子と書いてしまった。…というわけで、これからは馬場裕子でヨロシク!(ウソ)




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魂からの言葉

And if I cried would you hold me? softly whisper everything is ok.
Because I live to breath the sky that hangs high above you,
and the tears that I had before will simply say... that I love you.

Blue October "Mountain"


(音楽が好きな知り合いに片っ端から聞いても未だに知っているという人に巡り合ったことがない素晴らしきマイナーバンド、しかしその痛々しくも美しいグランジ・ロックに惹きつけられてやまない)Blue Octoberの新アルバム“Approaching Normal”が出てるのを発見し、アマゾンで即買いした。日本からは買えないかと思っていたので、手に入ってうれしい。

歌を聴いていて何となくわかっていたけど、本人のインタビューを見て、バンドの音楽性と精神的志向を決定付けているヴォーカルのJustin Furstenfeldは重度の薬物中毒から回復した経歴があって、Blue Octoberの曲は突き詰めれば彼の両親への懺悔の言葉であり、ずっと側にいてくれた兄への感謝の言葉であり、薬物中毒を隠して4年間付き合った彼女への謝罪の言葉であり、別れてしまった今も元気かどうかと尋ねる気遣いの言葉であり、かつて救いの手を差し伸べてくれようとした人々の誠意を振り返る言葉であり、薬物中毒で命を落とした何人もの友人たちへの哀悼の言葉であり、そして彼らの分までこれからはきちんと生きていこうとする誓いの言葉なのだ。そんな魂からの言葉が、シンプルなドラムのビートとしっかりしたギターのリフと匂い立つようなバイオリンの音色に乗ってつづられる、Blue Octoberとはそんなバンドである。

"Clumsy Card House"という曲を振り返ってJustinは言う。「子供の頃、雨の日曜日が好きだった。外へ出て芝生の上を滑ったり、水をかけあって遊んだのが楽しかったんだ。いつか自分の子供がそうして遊ぶのを見たいと思う。まだ子供はいないけど、いつかね。そのためにも自分は正しく生きなきゃならないし、正しく人と付き合う方法を学ばなきゃいけないんだ。そうしていつかは自分の子供が庭で遊ぶのを見るのさ。明けない夜はないよ。」
心に響いて、少し涙が出た言葉。




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アバター with ジブリ

さて、あのタイタニックの監督による超大作「アバター」を観に行った。もちろん自分の眼鏡の上に眼鏡をかけての3Dでの観賞である。やっぱりタイタニック並みに長いのと途中でちょっと映像酔いしてしまったところもあったが、最新の技術による限りなく奥行きを感じさせる映像には驚いた。あの技術でロード・オブ・ザ・リングをもう一度観たいものだ。

それにしてもあのストーリーは驚異である。単純明快でこの上なく王道、そしてこの上なくジブリへのオマージュが織り込まれたストーリーだった。人間と自然の共存というテーマ、吸ったら死ぬというその惑星の大気、腐海にありそうな巨大な植物や動物、人々が奪い合う飛行石に似た青く光る鉱物、計器を狂わせる磁気の嵐の向こうに浮かぶ岩の島(これはエスカにも通ずる)、森を荒らされて怒り狂い突進する巨大な動物たち、さらには大地の声を伝え、命を救う力を持つ光る触手と、それに包まれる主人公…。(大ばば様の声で)おお、言い伝えの通りじゃ。その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし!ジブリ作品の世界への影響力を見た思いである。


また、予告を見て興味がわいたのがシャーロック・ホームズの映画。確か「三人のガリデブ」だったと思うが、偽札作りの犯人を取り押さえる際の銃撃戦でワトソンが倒れて、ホームズがワトソンを抱きかかえながら「どうか死なないでくれ!君を失ったら僕は一体どうすればいいんだ」というようなことを言い、実は軽傷で意識もあったワトソンがそれを聞いて「ああ、それを聞いて今までの僕の苦労はすべて報われた」とうれしくて涙が出そうになるという場面があり、読んだことのあるホームズシリーズの中で最も感動した場面だった。映画のホームズは私のイメージよりややむさ苦しい感じだったが、そんなホームズとワトソンが見られるんだったらぜひ観たい作品だ。




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喫煙の問題

私はタバコがきらいである。喫煙者自身の快楽のために吸っていながら、周りに煙と健康被害をまき散らすからだ。しかも矛盾したことに、周囲が吸わされる副流煙の方が燃焼温度の低さとフィルターを通らないために、喫煙者の吸い込む主流煙の数倍〜数十倍の有害物質を含んでいるというのだ。

会社では幸い分煙がなされており、相当数の喫煙者はいるが、居室の外にある喫煙室以外ではタバコを吸わないでいてくれる。これでもし座席でスパスパ吸われた日のことを考えるとぞっとするが、どこもそうだったように昔はそうだったという。しかし、それでも喫煙者が隣の席にいる場合は、タバコを吸って帰って来た時の臭いがすごいし、話しかけてくるとタバコの煙を伴った息がかかってくるのでつらかった。私に指示をしている課長に対して、あからさまに顔を背けるわけにもいかない。

社会に喫煙者は多く、友人や同僚にいるのはまず仕方がないとして、パートナーあるいはパートナーになるかもしれない人間が喫煙者だった場合にはどうしようと考える。我慢をして喫茶店で喫煙席に座ったりするわけだが、これからもあらゆる場面で、その人と一緒にタバコの煙にも付き合っていかないといけないことになる。また、その人が吸っているということは、その人の家族(父親など)にも吸っている人がいる可能性が高い。

タバコがきらいだからという理由でその人との関係を放棄するのはナンセンスだろうか?(関係を続けたいなら)タバコをやめてくれと頼めば聞いてくれるだろうと気楽に考えてもいいのか?相手から同じ理由でタバコごと受け入れてくれと逆に言われたらどうするのか?世の中にタバコなんてものがなければいいのに、と思う。




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鉄板

鉄板って言葉、ありますよね。

≪板状に伸ばした鉄鋼材料。鉄鋼製品の材料として加工される用途の他、板の形状を生かして単独でも様々な工業用途に用いられる。(Wiki)≫

…ではなくて、こっちの。

≪鉄板は硬いことから「堅い」にかけ、ギャンブルや芸人の世界で「間違いない」「確実な」といった意味で使われる。特にお笑いの世界では確実にうけるネタ・ギャグ(主に大御所芸人の定番ギャグ)を『鉄板ギャグ』という。また、略して鉄板ともいう。(日本語俗語辞書)≫


この言い方、「イエス、君の長髪なら鉄板ジョーク“貞子”がやれるんだよ!」とブッダが叫ぶ(「聖おにいさん」より)のを読んだのから知っていたんだが、中国語でも使われていることを発見した。ネットでラジオを聴いていたら、「ロシアのメドベージェフ大統領は鉄板の銃好き」という表現があったのだ。こっちの鉄板はむしろ“筋金入りの”という意味みたいだけど、どっちも硬いし建築資材だし、同じ語源と言えるだろう。




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Intercourse and Intelligence

これから述べる記事は、真面目な社会学です。
《引用元(英文):http://www.gnxp.com/blog/2007/04/intercourse-and-intelligence.php》

Gene Expressionというサイトに載せられた記事によると、2つの科学的データがわかったという。一つは、IQが高すぎる、または低すぎる人ほど性交渉経験率が下がるというもの。これはまた、犯罪率とも比例するそうだ。下のグラフを見ると、女性のカーブの反りが男性よりも大きい(IQによる経験率の差が大きい)のも気になる。

Picture-2-750736.png


もう一つは、MITとWellesley大において専攻科目別に調査したところ、理数系学部の学生の方が性交渉未経験率が高かったというものである。

Picture-1-720552.png

<TOP10>
数学 83%
化学、生化学 83%
政治学 73%
生物学 72%
国際関係学 71%
心理学 70%
未決定 68%
経済学 65%
歴史学 62%
哲学 57%

あれ、言うほど理数系学部ばかりでもなくないか?
ちなみに、最下位なのは演劇学…未経験率0%。

※科学的調査とは、常にSampling error(対象選択による偏り)とGeneralization(傾向の拡大解釈)を含むことを忘れずに。


なお、生物学部の学生を皮肉ったこんな下りがあった。
「At MIT, 20% of 'humanities' majors were virgins, but 73% of biology majors. Apparently those most likely to read Darwin are also the least Darwinian!/
MITでは、人文学部の学生が20%ほどなのに対して、72%もの生物学部の学生がバージンなのである。もっとも忠実にダーウィンの進化論を実践すべき彼らなのに、実はそれとはかけ離れた所にいることがわかった。」

Biology studentをバカにするとは許せーん!






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