紅炉一点雪
なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
シルクステビア
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Author:Ning Ning
中国北部に6年、日本関東に14年、アメリカ西部に4年、現在日本関西に住む25歳社会人。

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雨の夜には読書を


「ともあれ、何も疑わずに自信に満ちた人間と云うのは実に苦手だ。
それは私の対極にいる人達だからだ。」

京極夏彦 『塗仏の宴〜宴の支度〜』 274ページ



私がブログを書かなくなる時期。最近に限って言えば、それは何かの本を読み出した時だと分かった。前回一ヶ月以上放置した時は、漫画版『風の谷のナウシカ』全巻を来る日も来る日も読んでいた時で、ここ一週間以上書いていなかったのは、京極夏彦を読み始めたからだろう。時間がある時にパソコンへと伸びる手が、本の方に伸びてしまうかららしい。

冒頭は、一応主人公の一人である関口巽の台詞。私は最初の『姑獲鳥の夏』を読んだ時から関口のうじうじっぷりが嫌いで、シリーズを追うごとに彼の出番が減っていくことはまったく気にならなかった。今回も「ふーん、出てきたんだ」ぐらいにしか思っていなかったが、今度はなぜか関口の台詞がすんなりと入ってくるし、たまには賛意まで感じてしまう。これがどういう心境の変化なのかは分からない。



「酷く殴られて、目が眩んだ。
ふ――と、意識が飛んでどうでもよくなる。
考えないことは何て楽なことなんだろう。
私と云うものは考えるから在るのか。私が考えなければ私は罔(な)いと云うのか。ならば考えている私と云うのは何処に在るのか。その私こそが――。
私から逃げて行ったのだろう。」