なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
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白米と脚気
2011-02-26 Sat 22:53
昔、江戸の風土病とまで言われたのが脚気だ。どういう症状かというと、手足がむくみ、しびれてひどいと運動障害を起こし、心不全を起こすというもの。徳川家定や徳川家茂、小松帯刀などが脚気により死んでいる。原因はビタミンB群の不足なのだが、それがわかって脚気が根絶されたのは昭和20年代に入ってからだった。

脚気が「江戸わずらい」とも呼ばれたのは、江戸時代の安定期に入って庶民にいたるまで玄米ではなく白米を食べる習慣が広がり(当初は白米を食べられる将軍などの富裕層に発症した)、少ない副菜で大量の白米を食べたからだった。当時は一日に五合の米を食べるのが普通だったそうだから、今からは想像しがたい。また、米を作る農民は年貢が重くて白米をめったに食べられなかったし、地方の藩士が江戸勤務になって白米を食べるようになると発症し、地方に帰って玄米や麦飯を食べると治ったことから特に「江戸わずらい」と呼ばれるようになった。

落語によると、「麦飯食ふくれえなら死んだ方がましだ」とは白飯を常食としていた江戸の大工や左官の口癖で、食生活に恵まれていた江戸っ子はそうやって胸を張って白米ばかりを食べ続けて、原因もわからずに脚気に苦しんでいた。事態は明治に入ってからも同じで、日露戦争(明治37~38年)の戦死者48,000人のうち、脚気による死者が30,000人に上ったという。「脚気」は「結核」とならぶ二大国民病とされた。

現代の我々が白米を食べていても脚気にかかっていないのは、ビタミン群を含む副菜を多く取っているからだ。毎日が塩ご飯だったらきっとやばい。そういうわけで、野菜を食べよう。





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イエローテイル
2011-02-25 Fri 00:11
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イエローテイルのシャルドネ<白>。ワラビーの絵が描いてあるだけあって、オーストラリア産のワインである。ちょっとフレーバーが入っているが、結構くせになる。

それを持参して同期の友人宅に遊びに行く。色々話していたが、何回か言いかけた話を忘れてしまって「…なんだっけ」と頭を抱えていると、「それ酔っぱらってるんだよ…」と言われつつ。

そうだ、生きるってのはカッコイイことなんかじゃない。恥にまみれて泥をすすって、それでも生きていくっていうのがだな…(銀魂ではここでセリフ終了)。あれ、何の話をしてたんだっけ?





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成功者の懐述
2011-02-24 Thu 01:20
かの宮本武蔵が二刀流を編み出したのは、大小の刀をすべて使うためだったらしい。欧米で大人気を博したという『五輪書』では、こんな風に書いている。(本文はうろ覚えなので意訳)

「人は、自分の持てる能力をすべて活かして生きるべきである。命をかけて戦う時は特にそうだ。武士が二本の刀を携えながら、腰に納めたまま死ぬというのはあまりに心残りである。」

この言葉を聞いて「まさにそうだ!」と思う反面、ある複雑な思いも浮かぶ。人の短い一生では、たいてい自分の能力をすべて見極める時間も気力もないし、だいたい見極めたところで活用する機会に恵まれるのは幸運な者だけだ。武蔵翁がこんなことを言い放つことができるのは、彼がその幸運な者だったからだ。

13歳で武者修行の剣客を倒し、それから60回剣の試合を行って一度も負けず、29歳で佐々木小次郎に勝ってからは「天下一の剣豪」として名を馳せ、以後62歳で没するまでは各地の大名に賓客として迎えられた。剣名を成した後は、画・書・庭園・建築と余すところなく能力と才能を発揮した彼は、最晩年に「我、事において後悔せず」とさえ書き残している。彼のアドバイスは、つまるところ成功者の懐述といえるだろう。





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能天気なギャラリー
2011-02-23 Wed 00:10
ややネタの旬がすぎつつあるが、大阪出張やら終電のがして野宿(後半はウソ)やらで忙しくてなかなか書けなかった。エジプト革命についてである。でも本題に関わる難しい話ではなくて、むしろギャラリー側について。

ミクシィのニュースでエジプトの革命騒ぎについて伝えられていた時、記事の下のユーザーレビューには「エジプトが独裁国家だったなんて知らなかった~☆」「へ~エジプトの大統領って独裁者だったんだ~」的なコメントが散見された。

それはおかしいです。

どこそこが独裁国家だとか、誰それが独裁者だとか、それって他人(メディア)に言われて信じるコトですか?そこで驚くべきなのは、「エジプトって独裁国家だったんだ~知らなかった~」ということじゃなくて、なんでアメリカが今まで独裁に目をつぶってエジプト支援をしてきたのに急に手のひらを返したのかとか、それを受けてマスコミが一も二もなく「エジプトは独裁国家だよー」と報道している軽薄さである。

正義も悪も政治の道具でしかないのは国際政治の常識だが、これだけギャラリーが能天気だとさぞかしやりやすかろう。





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主泣き
2011-02-11 Fri 23:26
たまに手に取るモーニング(漫画誌)で、気になっていた作家が東村アキコ先生。前作の「ひまわりっ」のハイテンションぶりと爆笑ギャグから目をつけていたが、今連載している「主に泣いてます」(略して主泣き)もかなりすごい。さっそく、既刊2巻を買ってきてしまった。1冊あたり5回ぐらいは息ができないほど笑った。

ストーリーとしては、美人だけど気が弱くて、でも美しすぎるゆえに行く先々で「男には惚れられ女にはハブられ」仕事にさえ就けない主人公・泉と、そんな彼女の境遇を理解し、守ってあげるべく奇天烈なコスプレをさせる泉のタニマチ(=パトロン)・つね。あとは、泉を愛人としてはべらせる美大教授の青山(ほぼ人間のくず)や、海外に行った教授に代わって泉とつねのいる絵画教室に来た美大生の赤松(唯一のツッコミ役)など。

この中で、私がはまってやまないのがスーパー中学生のつねちゃん。老舗旅館の一人娘なのでお金持ちで、中学生ながら泉の生活の面倒を見ているつわものだ。気も押しも強く、年不相応に世の中を悟っていて、「オレは泉さんのことが心配なだけだ」と言ってのけるオトコマエな女の子で、気が弱いにもほどがある泉と好対照をなしている。泉さんが男に惚れられないためにつねがさせたコスプレや芸は、水木しげる妖怪シリーズ、水木しげる兵隊キャラ、武藤敬司、泰葉、岡田あーみんと幅広い。80年代のサブカルまで勉強できる。


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武藤敬司ネタ (右が泉、左がつね)

武藤_1~1
ご本人


瞬発力にものを言わせたようなパロディ・ギャグの連打に笑いで打ちのめされつつ、報われない愛人生活を送る泉のもの悲しさが底辺に流れる、なんとも新しい作品である。しかし最近は、そんな超越者・つねちゃんも美大生の赤松にほれたのほれないのという展開になってきて、持ち前のオトコマエ度が下がりつつあるのが個人的には惜しい。しばらくは展開が気になって単行本を買いそうだ。





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少量の毒
2011-02-06 Sun 01:09
本日の思い出し笑い:

銀さんがぼったくりバーでドンペリしかないメニューを見て。
 「何なんだよ、“ドンペリのドンペリ割り”って…。
  割り切れねーよ、ドンペリも俺の気持ちも割り切れねーよ!」

↑本文とは関係ないが、どうしても書きたかった。

――――――――――


さて、再び西尾幹二氏の本から。

「人々は戦うことが大切だと知ってはいるが、自分が戦うことは思いもつかない。健康と安全がこの世界の最高のモラルである。傷つくものは愚者とされる。ただし、人々は愚者の存在を必要とする。観衆がお芝居を楽しむように、どこかに大損をしている愚か者はいないかと鵜の目鷹の目で探し歩き、見つけるとそのつど驚いてみせ、同情し、涙さえ流すが、それもこれも人々が心地良く張りつめた生き方をしていくためには、常に少量の毒が必要だからに他ならない。」
(「学生気質の変貌」『新潮45』90年9月号掲載)

人間は、自由とか正義とか愛とか善とか、そういう輝かしいものばかりではやっていけないように出来ている。それだけでは精神のバランスが保たれないのだ。それは不道徳ではないばかりか、その点を隠してそんなことを知らないかのように振る舞う方がよほどたちが悪い。西尾氏いわくの“少量の毒”を必要とすることこそが、人間の限界であり、強靭さであり、本当の意味で“人間らしい”ということなのだ。






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Time of Your Life
2011-02-03 Thu 23:06

Green Day - Time of Your Life

Another turning point; a fork stuck in the road.
Time grabs you by the wrist; directs you where to go.

So make the best of this test and don't ask why.
It's not a question but a lesson learned in time.

It's something unpredictable
but in the end it's right.
I hope you had the time of your life.


「また現れた分岐点で立ち止まってるやつがいる
どうせ時間が行くべき所へ引っ張っていってくれるさ
だから何も聞かないでただやれるだけやってみるんだ
ひたすら時間をかけて学ぶ以外に道はないんだよ

何が起こるかなんて誰にもわからない
でも最後にはきっとなるようになるさ
だからあなたが自分らしく生きられますように」(拙訳)



今日この歌がめっちゃ頭の中を回ってしょうがなかったので、
歌詞を書きだして仕事机のパーティションに貼りつけた。
音楽を聴きながら仕事していいんだったら効率上がるのにな~。
ま、日本の会社ではムリでしょう。





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豚とソクラテス
2011-02-02 Wed 00:43

"It is better to be a human being dissatisfied than a pig satisfied;
better to be Socrates dissatisfied than a fool satisfied."
              John Stuart Mill, Utilitarianism (1863)

「満足した豚よりも、不満足な人間の方が良い。
満足した愚者よりも、不満足なソクラテスの方が良い。」
              ジョン・S・ミル 『功利主義』第二章


19世紀のイギリスの哲学者ミルは、幸福や喜びには質の違いがあると考え、量的にそれを求めるのではなく、より質的に高い精神的快楽を求めるべきだと説いた。それを表したのが冒頭の有名な言葉で、「与えられる物質的快楽に満足して眠る」豚よりも「主体的意識を持って思い悩む不満足な」人間であれ、「現状に満足してそれ以上考えない」愚者よりも「真理を求めて努力し続ける」ソクラテスであれと述べている。(かっこ内は私の理解による補足)

人はパンのみに生きるにあらず。ただ生きるためにのみ生きるのではなく、目的を持って努力を続け、どんなに困難であっても己の使命を果たすために力を尽くせ。そうしようとする者は苦難の多い人生を歩むことになるかもしれないが、それでもそれは何も向上心を持たずにただ安易さに甘え怠惰をむさぼるだけの者より、はるかに意義のある人生となる。


…というあたりまでは、よく言われる内容である。

しかし、最近なんだかわからなくなってきた。満足した豚だろうが満足した愚者だろうが、本人がそれで幸せならば、要するにそれは幸せなのではないだろうか。苦しい思いをして人間やソクラテスであろうとする必要はあるのか。その見返りとしてあるはずの“意義”とやらは誰が保証してくれるのか。「孤高な賢者と幸せな愚者」を現実社会においた場合、多数の人が結果として「幸せな愚者」になるに違いないが、それの何がいけないというのだ。





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訳文
2011-02-01 Tue 01:18
フットサルの名古屋代表チームが優勝を果たしたというニュースで、得点王に輝いた元ポルトガル代表の選手がインタビューに答えていた。ポルトガル語に対する字幕:「みんなで優勝できてうれしいです。来年はもっと(活躍を)見せたいです。」

ここで気になったのは、文中に挿入された「(活躍を)」という補足だ。これは通常、インタビューされている人が主語や目的語を省略して喋っているのを、字幕では分かりやすいようにその言葉を補うというやり方である。言ってないけど、こういう意味だよーというカッコだ。文法を気にしないで喋るくだけた口語を、意味の通った文章として書き出すために必要なステップと言える。しかしこのインタビューの場合、彼はポルトガル語を喋っているのであって、言葉が省略されたのかどうかさえ聞いている人間には分からない。だから、ここでするべきなのは言葉の補足ではなく、最初からそれを足した上での意訳である。

という、訳文に対する細かい注文。





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