なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
about Tibet
2008-05-02 Fri 10:34
このテーマについて書くかどうか、とても迷った。
感情のぶつかり合いの中では、誰もが冷静ではいられない。
ただ脳裏をよぎったこととして、雑感を記す。

(1)
「中国政府はチベットへ武力で侵攻し、チベットの文化を破壊し住民を虐殺した。チベットの人々は今でも宗教の自由・言論の自由を奪われ、差別と圧政を受けている。中国軍は彼らに理不尽な暴力を振るう。多くが海外へ亡命し、チベット亡命政府を樹立してチベットの自由と独立を目指している。」

「チベットは中国が介入する1950年代まで農奴制神権社会だった。祭典のために奴隷の手足や子供の生皮が献上された。中国の介入が近代化をもたらし、人々は農奴制から解放された。亡命政府にいるのはかつての奴隷主と特権階級の子孫で、彼らはチベットに行ったこともないし、本当のチベット人を代表していない。」

相反する供述だが、どちらも真実だろう。
結局、誰もが自分の見たい真実のみを見て、それを主張する。

(2)
1861~1865年のアメリカ。南北戦争。
北部の州と南部の州は奴隷制や貿易について対立が激化、11の奴隷州による南部連盟が結成されてアメリカ合衆国から脱退・独立しようとした。4年間にわたる内戦の末、62万人の戦死者を出して"合衆国"である北部は南部諸州を破壊し尽すことによってその独立を阻止した。

1868~1869年の日本。戊辰戦争。
明治新政府の官軍は旧幕軍を破りながら北へと追撃。榎本武揚らはついに北海道に入り、そこで「もう一つの日本」として蝦夷共和国の樹立を試みて朝廷に嘆願書を提出した。しかし明治政府はこれを認めず、直ちに派兵して箱館・五稜郭で旧幕府勢力を壊滅させる。官軍は旧幕軍兵士の死体の埋葬を地元民に禁じ、野ざらしにした。

歴史は繰り返す
    ||
どこの歴史も相似である
    ||
国家権力のあるところ流血の連鎖は止まらない

(3)
話は飛んで、チベットが独立したとする。チベットの主な産業は観光とヤギの放牧。海外亡命者が帰還し、数少ない富の分配をめぐって争いが起こるかもしれない。あるいは、チベットには豊富な地下資源があったとする。その開発のために必要な資本を外国に頼り、国際政治に翻弄され、それによって政治的な争いが起こるかもしれない。近代国家運営経験のない新しい国には不安定要素が多い。そこで考えなければならないこと。

要点:チベットが独立してから不安定な情勢に陥った場合、果たしてFREE TIBETを叫んだ国々はきちんと実務的なレベルで責任を取って何かするのか?

参考:「イラクの人民を圧政から解放する」という正義の旗印のもとにアメリカが"解放した"イラク。丸5年たった今、イラクは以前よりも自由で安全で安定した国になったか?

イラクについて言えば、アメリカはもうイラク人の自由なんてどうでもいいから、いい加減に自国民兵士を引き揚げさせて「くさいものにフタ」したい気分なのは間違いない。ちゃんと「責任を取って」「約束を守る」国家があったらお目にかかりたい。


スポンサーサイト
別窓 | 考えてみると | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<漫画家への道 | 紅炉一点雪 | 知事の給料>>
コメント
∧top | under∨
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
∧top | under∨
| 紅炉一点雪 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。