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政治の裏の裏
2008-06-26 Thu 06:30
政治に裏があるのは知っているつもりだったが、それでも政治家を甘く見ていた…。下記の国際情勢解説ページの論説を見て、それを実感した。トップの政治家たちは皆、超一流の役者だ。その芝居を見抜けるのは同じレベルの政治感覚を持つ者のみで、それは普通の人間がどれだけテレビを観ていても全く分からない。その芝居ができない者は最初から政治家になれないだけだ。

例えば、小泉元首相が靖国神社参拝を強行し続けた背景。

中国政府は以前から日中関係の改善を求めてきた。日本では「中国が日本との関係を改善したければ首相の靖国参拝を認めるべき。参拝を認めないのは関係を改善したくない証拠」と考える人がいるが、それは間違いだ。中国共産党政権は日中戦争に勝った事を正統性として存在している。首相の靖国参拝は譲れない一線であり、容認は非常に難しい。首相はそれを十分知った上であえて靖国参拝を繰り返していた。

なぜか?

まず、近年のアメリカはまた昔の不干渉主義に戻ろうと秘密裏に覇権多極化を狙っている。ブッシュ政権の故意の「やりすぎ」によってアメリカの覇権はかなり揺らいできた。その中でアメリカは中国に「アメリカに頼らず、中国が中心になってアジアの問題を解決してほしい」と求めており、ブッシュ政権は2005年夏から中国を世界運営に責任を持つ勢力の一つ(responsible stakeholder)にする事を対中政策の中心に掲げてきた。中国はそれを機会として受け入れつつも、内政や経済の問題もあってそれにかかりきりになるわけにはいかない。そこで日本と戦略的関係を構築し、日中が協調してアジアを主導していきたいと考えていた。

しかしそれが実現した場合、アメリカは「これでアジアは任せた」と言って日米関係を含むアジアとの関係を希薄化させかねない。日本にとって最良の体制は「対米従属」であるとする小泉は、日本の対米従属体制の終わりを意味する中国の思惑に乗るわけにはいかなかった。そこで小泉前政権は「そんなシナリオにはさせない」とばかりに靖国参拝や東シナ海油田問題、尖閣諸島、教科書問題など日中間のあらゆる問題を再燃させ、マスコミを動員して国民を中国嫌いにさせて日中関係が改善しないように努力してきた。

それを見て、アメリカは2005年秋ぐらいから小泉の靖国参拝を問題にし始めた。2005年11月に訪日したブッシュ大統領が改善しない日中関係を懸念すると、小泉は「誰に止められても参拝は続けます」という主旨の発言をしてアメリカの思惑通りには動かない姿勢を見せた。その後、2006年に入ってアメリカから日本に対して中国との関係改善を求める動きが強まった。後に安倍元首相が就任後すぐに中国訪問をしたのも、アメリカの思惑が強く働いた結果だった。

(「田中宇の国際ニュース解説」より引用)

この舞台裏には驚いた。政治とはなんと高度な頭脳戦なのだろう。テレビに出てくる諸問題は、それ自体が解決すべき問題というよりも全く別の目的のための手段だったのだ。目からウロコどころかガラスのかたまりが落ちた気分だ。今世界では"本当は"何が起きているのか、各国首脳の"本当の"思惑は何なのか、私には分からなくなってきた。

そして、「敵を欺くには味方から」である。小泉元首相は国民と世論を最大限に利用していたわけだ。謀略に長けた人物である。なるほど、彼はいい政治家だ。



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