紅炉一点雪
なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
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Author:Ning Ning
中国北部に6年、日本関東に14年、アメリカ西部に4年、現在日本関西に住む25歳社会人。

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存在と束縛
束縛とは、言い換えれば「今ある状態から他の状態を選べないこと」だと思う。例えば牢屋に入っていたら、牢屋に入っていない状態を選べないわけだから束縛だ。

「生きる事そのものが束縛である」なんて言うとえらい厭世的に聞こえるかも知れないが、純理論的にはそうとしか言えない面がある。なぜならば生きているとは、ある人間の肉体が存在し、精神が存在して世界を認識している状態だからだ。存在するという事がつまりは一つの状態であり、存在している間は存在しない事を選択できないのだから、これが束縛ではなくて何だろう。

無限に広がる空間のたった一点、無限に続く時間軸のたった一瞬にしか自分は存在できない。日本とアメリカで同時に暮らすとか、100年前と現在を同時に生きるとかは不可能である。それが存在する事の不自由さだ。いわゆる物理法則がその不自由さを形作っているのではない。その不自由さから物理法則が定義された。

束縛から解き放たれて自由になるには、存在する事をやめるしかない。存在しなければ、空間と時間のどこか一箇所にだけ置かれていた小さな点は消滅し、それはまた同時にすべての空間と時間に偏在している事と同じになる。何も選択していない状態は、すべてを選択している状態とも言える。

量子力学と「シュレディンガーの猫」は、生きる事の束縛と存在する事の不自由さを打ち破ってくれるのだろうか。そしてそれが打ち破られた日、世界は自分が慣れ親しんだ世界じゃなくなるのだろうか。




この記事に対するコメント

やべぇ。。。ふと飛んできたら、めっっちゃ面白かった!!流石だ。定義のあたりが、たまらん。それに負けない後半の濃さも、クラっとくる。いいもの書き続けてくれ。今日はすごく暑かったんだが 笑 そっちも風邪等ひかぬようにな
【2009/01/13 21:24】 URL | tsuyoshi #r/xAbbiY [ 編集]


tsuyoshiさんへ

A happy new year!

ありがとう〜。
君は読むべくしてこの記事を読んだと言えるね。うれしいです。

暑すぎてコートを着込むほどかい?(笑)
私も今朝、同期の車に乗って会社に行こうとしたらフロントガラスが凍り付いていて、遅刻するーと言いながらお湯を取りに行ったりしていたよ。リノほどじゃないけど、幾重もの山並みに囲まれたこの山間の町も結構寒い。

うまく行かないことも多いけど、地球の裏側で同じように日々奮闘している君や友人たちの事を思うととても励まされるよ。そっちも体に気を付けて頑張ってね。


【2009/01/14 08:12】 URL | ゆにん #F0Z38fwo [ 編集]


後にこれを巡って彼女と激論を交わす事になってしまったなんて!

命題がないのと、存在しない状態の定義が曖昧なのが火をつけた。存在しない事はあり得ても、存在をやめる事は物理的に不可能だから。とすると哲学の領域に入り’ むにゃむにゃむにゃと。

一回車の天井が凍っただけやねぇ。。朝時間がない時にお湯掛けはきつい!!
【2009/01/15 23:02】 URL | tsuyoshi #- [ 編集]


tsuyoshiさんへ

激論なんて交わしてくれたのかい!
喧嘩じゃなくてあくまで論戦だったんならいいけど。

えーと、存在することをやめたら認識もできなくなるから、
存在をやめながらその状態を観察する事はできないって意味かな。
なんか、死後の世界や霊魂を信じるかという話になりそうだね。
確かにそのままだと哲学や宗教のフィールドに入る。

だから「純理論的には」と断りをつけたんだよ(笑)。
たいてい理論と空論との距離は、現実との距離よりも近いものさ。


やっぱり三重県はカリフォルニアよりも寒いんだろうね。
もうすぐ車を持つから、私も気を付けなければ。


【2009/01/16 02:24】 URL | ゆにん #F0Z38fwo [ 編集]


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