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進化論とID論
2007-03-05 Mon 07:41
ID論っていうのは、インテリジェンス・デザイン論のこと。

生命が単細胞から多細胞へと、環境による種の選択を経つつ、大きな樹形図を描きながら少しずつ進化したとするのがダーウィンの進化論。それに対して、こんなに複雑で精巧な生命体(特に人間のこと)が単細胞やサルからできたわけがない、知性を持った何者かが生命を創造したのだ、というのがインテリジェンス・デザイン(ID)論。

すぐにわかると思うけど、ID論は「神が人間を作った」というのとよく似ている。というか、その言い換えである。すべてを超越した知的で偉大な何者かを指して、「神」と呼ぶことにしたのだから。

アメリカというのは昔からの宗教と政治の分離ができていない国で、今でも進化論をめぐる裁判が絶えない。いくつかの州では進化論よりもこのID論を重視して教える方針を決めている。たとえばアラバマ州の学校で使われる生物の教科書には、次の文章を必ず入れなくてはいけない。

「この教科書では、進化論という生命の誕生と進化についての理論を紹介しています。しかし、生命誕生の瞬間を目撃した人はいません。進化論は一部の科学者が唱える仮説であり、事実ではありません。」

先生曰く、実験で実証することが可能なものを科学と呼ぶ。進化論は遺伝子の解析や化石の記録によって(とりあえずは)実証されているので、科学である。その点、ID論はその知的で偉大な何者かを連れてこない限り実証されないので、科学ではない。

しかし実証ができないというのは、それをないと否定することもできないわけで、何とも言えない。「生命誕生の瞬間を目撃した人はいません」と言われてしまうと、何も言い返せないとの同じだ。理屈は間違っていないと思うが、どうにも聞いていて釈然としない。

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コメント
★ 好きだなぁ。こんなこと。
現実主義のアメリカでもこんな理屈(人によっては屁理屈)が存在するのは、非常に興味ある話。
しかもそれが真剣に議論されているところに、妙な面白さを感じる。
映画のMatrixみたいに、この世界が現実だということは、意識によって存在(認識)しているはずだから、物質論からすると非現実な世界に居るはずだというのと同じことを後生に伝えようとしていると言うことだね。

神の論理を屁理屈展開すると、人間を作れるほどの神なら運命の操作なんてたやすいもので(操作されていないことを実証できない限り否定不可)、自分の意志なんて存在しないのじゃないの?と投げ掛けてみたいね。

話は変わるけど、先週本場中国のバドミントンを体験してきたよ。これを合宿に取り入れてみたいので、6月第1週の週末にターゲットをあわせておいて。
2007-03-06 Tue 00:01 URL | Yama #-[ 内容変更]
Yamaさんへ
そのアメリカ人の現実主義だって、かつてのカルヴァン主義のように「働くことが神に奉仕することだ」というような理屈から来ているのかもしれない…。もちろんアメリカ人の中にもID論を認めない人は多くいますが、日本では生物の授業中にアマテラスやスサノオが出てくる余地がないのを考えると、やはりアメリカは独特だなと思います。

おや、中国に行ったんですか。そしてそこでもバトミントンをしたですか(笑)。では合宿で色々お話を聞かせてください。
2007-03-07 Wed 17:47 URL | ゆにん #F0Z38fwo[ 内容変更]
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