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フランドル
2010-06-23 Wed 05:26

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『フランドル(Flandres)』(=フランダース地方を指す)という2006年のフランス映画を観賞。 第59回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作だ。フランダース地方のある村で、誰にでも体を許す奔放な女性に惚れながら何も言わない無口な主人公が、村の若者らと共に戦場に赴くという物語。覚悟の上だったが、台詞の少なさや間の取り方がいかにもフランス映画らしかった。(つまり、ハリウッド映画のスピード感に慣れた人には退屈なテンポに違いない。)あとセックスのシーンが多いのもらしかったと言うべきか。もちろん、それがあくまで芸術的なのだが。

さて、主人公たちが赴く戦場だが、これは「寓話的ラブストーリー」なのではっきりとは描かれない。なんとなく砂漠っぽい場所で、なんとなくアラブ人っぽい人たちと戦っているだけだ。(フランスはNATO加盟国なので、軍装はアメリカ式で銃はM16カービン。でもなぜか移動は乗馬。)呼んでもいない、つーか通信兵もいないのになんで戦死者が出るとどこからもなくヘリが来て遺体を収容するのさ…。


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7人の小隊で戦場に送り込まれた主人公らは、最初にさっそく小隊指揮官である中尉を失い、恐怖に怯えながら、また女性や子供を見ると凶暴になりながら戦場をさまよう。(民家に押し入ってそこにいた女性を集団暴行なんて当たり前。最後に彼らはそのツケを払うことになるのだが。)彼らには攻撃目標も作戦もなく、こんな指揮系統から外れた数人の兵士なんて何の役にも立たないな…と呆れていたが、その瞬間に閃いて、会社と戦場の共通点を見出した気がした。

①いくら個人能力が高くても、一人で集団を飛び出して立ち回りできるわけじゃない。つまり、指揮系統から外れて単独行動することはあり得ない。

②頭を使って作戦を練り、指揮をするのは上部の少数の人間で、大部分の者は限られた範囲で与えられたタスクをこなす。全体を知る機会はあまりない。

③異動は本人の希望でそう簡単に決まるものじゃない。例えばある歩兵が「僕は日曜大工が得意だから工兵部隊にしてください」と言っても、「黙って歩け!」と言われるのがオチだ。


やっぱり組織というものは、軍隊も会社も同じなのだろう。…そうするしかないのはわかっている。それが不完全で傲慢で無能な人間の限界なのだ。



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