なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
ロリータの精神
2010-08-17 Tue 06:53
嶽本野ばらさんの小説『下妻物語』が面白かった。ストーリーも王道でアツくて泣けるが(ヤンキーちゃんとロリータちゃんの女の友情物語です)、冒頭の数十ページを費やして延々と語られるロリータの歴史と精神に思わず感服してしまった。


「この世界に胎内から放り出された時、赤ん坊が泣いているのは、なんでこんなデタラメな世界に生み落としたんだよー、という怒りのせいです。やがて大いなる絶望を抱えて生きる宿命を与えられた赤ん坊は、こんな理不尽な世界で生きていけというのなら、こちらにも考えがあるさ、生きることの不毛さに、みっともないから恨み言は今更いわないが、安穏に生きるというルールは無視させてもらいます。好き勝手にやらせてもらいますよ、と思うのです。そのように覚悟を決めた時、きっと初めて赤ん坊は笑うのです。」
(『下妻物語』10-11ページ)

なるほど、それで赤ちゃんは泣いているのか!
そして、強い眼差しで世界を見つめ返すのだな。


「でもその時の覚悟を、多くの人は成長するに従って忘れてしまうのです。で、物心がついたなら、すっかり無視するつもりだった世間のルールに従ってしまう。が、最初に笑顔を作った時の覚悟を忘却しない者も少数、存在するのです。」 (同書11ページ)

それがロココな生き方を体現するロリータなのである!
すごい、すごいよロリータ。エベレスト並みに孤高だよ。


「(ロココ時代の貴族たちの馬鹿げた行動は、常軌を逸したモードだと批判されるばかりだが、)常軌を優先すれば幸せになれるのですか。もし幸せが約束されたとして、その幸せは何かしらの我慢の上に成立するものではないのですか。我慢するくらいなら不幸でいいのです。生まれて来たこと以上の不幸なんてある訳がないことを、我らロココ派は承知しているのですから。」 (同書13ページ)

今までフワフワ・フリフリにはまったく興味がなかったけど、本当にこんな腹の据わった覚悟でそういう格好をしているのだとすると、その姿には尊敬の念を覚えずにはいられない。





スポンサーサイト
別窓 | 趣味に走るが | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<ハガレン26巻 | 紅炉一点雪 | なつやすみ>>
コメント
∧top | under∨
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
∧top | under∨
| 紅炉一点雪 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。