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PAPARAZZI
2010-09-12 Sun 06:56

LADY GAGAの曲ではありません。メル・ギブソン製作、ポール・アバスカル監督の2004年公開の映画『PAPARAZZI(邦題:パパラッチ)』である。

感想―――久し振りに鬼気迫る映画を見た!( ̄□ ̄;)


ブレイクしてスターに駆け上がった主人公の俳優ボー・ララミーだが、その栄光に身を置いた瞬間から執拗で卑劣なパパラッチたちの餌食となり始める。家族を含めてあらゆるプライベートを盗撮され、写真を偽造され、事実を(より下品により卑猥に)捏造された記事が毎日のようにゴシップ誌の表紙を飾る。「俺たちには全ての権利があるんだぜ」と悪びれもしないパパラッチからカメラを取り上げて一発殴ったら、50万ドルの示談金と自己コントロール・セラピーの受診、そして目を付けられてより執拗なパパラッチの攻撃が待っていた。

ある晩、主人公家族の乗った車を3台のパパラッチのワゴン車が前後左右から取り囲んでフラッシュの嵐を浴びせる。主人公の車は交通事故に遭い、妻と幼い息子が重傷を負う。そんな時でもまずは写真を撮るパパラッチ。意識のない重傷者に勝手に触り、満足のいくまで撮影してから救急車を呼んで逃走した。このシーンはダイアナ妃の事故をなぞっているのだろう。

ここまでされて、主人公の胸に浮かんだのは明確な殺意。そこから彼の冷徹なリベンジが始まる。彼に事故を起こさせた4人のパパラッチのうち、3人が命を落とし(バイク事故死/警察を利用して射殺/バットで撲殺)、1人は逮捕。最初は偶然+αぐらいだったのがだんだん故意的になっていき、やがて刑事は主人公の仕業だと気付くのだが、それを告発することはなかった。ラスト、主人公の新作が公開されて人気を博し、昏睡状態だった息子が意識を取り戻し、妻は二人目を妊娠し、報道陣の前へ向かう夫を笑顔で見送る。憎きパパラッチをやっつけた主人公は順風満帆です、という驚くべきオチなのである。

「え、主人公は明らかに殺人を犯したのにそれでいいの?」という疑問が当然思い浮かぶが、「いいんだよ!だって相手はパパラッチだもの」というのがメル・ギブソンの結論なのだ。フィクションの映画なのに、画面からにじみ出るエモーションが半端じゃない。この映画は、常日頃のパパラッチへのありったけの憎しみをぶちまけ(観客に共有させ)、それに対して心の中で思い描いたであろう制裁をこれでもかと描いてみせた、スターたちの怒りと悲しみの結晶なのである。





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