なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
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遠い背中
2010-10-01 Fri 20:35

私には年下のいとこたちがたくさんいるが、中でも4つ下の男のいとこがいる。彼とは一番年が近いので一緒に遊んだ思い出も一番多く、それこそ弟のように思っている。それゆえに何となく張り合うような気持ちもあり、現在大学四年生の彼が結婚まで約束した彼女を見つけたと聞いた時も、卒業したらイギリスに留学して大学院に行くことを考えていると聞いた時も、私にないものを彼に先に持たれるのが本当に悔しいと思ったし、“大表姐”(彼の私への呼び方;長従姉の意味)として負けたくないというような気持ちになった。

彼の父親(私の叔父)は航空関係の国家機関に勤める有能な、かなり地位も経済力もある人だ。そもそも彼が入った大学も叔父たちの意図によるものだが、最近聞いた話では、その叔父が支援をして彼とその結婚を約束した女性の二人を一緒にイギリスの大学院へやるつもりらしい。

その話を聞いた時、もう私が一人で努力して追いつけるレベルじゃないんだなと悟って、さみしい気持ちになった。弟のように思って無邪気に張り合うには、私たちは大人になりすぎた。彼は叔父が着々と準備している道(学歴と結婚と事業)を威風堂々と歩いていくのだろうし、私はこのままうだうだと日々を過ごしていくのだろう。いつまでも子供の時のように後ろから追いかけてきてくれていると思っていた彼は、いつしかずっと前を行く遠い背中となっていた。





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