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The Motorcycle Diaries
2010-11-04 Thu 08:45

「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004年)

スペイン語映画で初めてのアカデミー賞受賞作。23歳の医学生エルネスト・ゲバラ(のちのチェ・ゲバラ)が年上の友人で生化学者のアルベルト・グラナードと、バイク一台で南米大陸を旅するロードムービー。細部まで実話で、グラナードの著作『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』がベースとなっている。

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“怪力号”とあだ名された自慢のバイク(ノートン500)はしかし二人の酷使により道半ばでスクラップとなり、そこからはヒッチハイクと徒歩の旅になる。アルゼンチンを出発して、チリ、ペルー、コロンビア、ベネズエラと南米大陸を縦断して約12000kmを旅し、その間に人々の貧困を目の当たりにし、最後にハンセン病施設(ゲバラの専門分野だった)に逗留して治療を手伝う。雪山、砂漠、鉱山、マチュピチュなど南米の絶景が見られる。

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若きゲバラはとても生真面目で、食事と宿を世話してくれた博士(二人がその家の牛乳を盗み飲みしてたのに…)が書いた小説の感想を求められて、お調子者のグラナードが「正直に言ってこれほどの傑作は読んだことがありません!」とおだてている横で、「表現が陳腐でひどく、読むにたえない」と真面目な顔で返すあたりは象徴的。やはり稀代の革命家となるべき人物に、サラリーマン的素質を求めてはいけないのであった。

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面白かったのは、ローカルの新聞社に(どうやったのかは知らないが)自分たちを売り込んで記事にしてもらい、「自分たちは著名な医者だ」とその新聞を見せてはタダでバイクを直してもらったりしていたこと。エンドロールで当時の実際の写真が流れるが、そこにその時の新聞記事があるのに爆笑。それっていわゆる詐欺です。

最後、ベネズエラに残るグラナードが小型機で帰るゲバラを見送り、「チャオ、アミーゴ!」と声をかけるが(字幕は「さらば友よ」)、その軽々しい語感に反して、半年間の苦労の多い旅を共にした語り尽くせぬ友情が込められているようで、耳に残る一言となった。





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