なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
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王者の没落
2011-05-15 Sun 23:55
人間が本能的に見たがるものに、「王者の没落」というものがあると思う。人は自分が敵わない強者を畏れ敬うが、同時のその落ちぶれる姿も見たいと心のどこかで思っている。たとえば、若き成功者として世間を風靡し、IT起業ブームを巻き起こしたホリエモン。その姿にあこがれた人も多かったはずだが、彼自身さえもその熱に浮かされていい気になってしまい、やがては逮捕という結末をみた。(この件から、本当に力のある人物というのは世間からは決して見えないところに君臨しているのだと思った。)

また、アメリカのディズニーランドへ遊びに行った時に、アトラクションの一部として作り物の巨大なサメがロープで吊るされているオブジェがあった。別のロープでその口は大きく開かれ、むき出しの鋭い歯がよく見えるようになっている。それを「大開拓時代を象徴する自然への征服欲」とアメリカ史的に分析するのもいいが、海の王者として誇り高く君臨すべき巨大サメを捕えて陸で吊るし上げ、あえてその鋭い歯が見えるような格好でさらし者にしたそのオブジェからは、人間の持つ強者への嗜虐性(サディズム)が感じられた。

今日のテレビで、腕相撲のチャンピオンが一般人に何人まで勝ち続けられるか?という番組をやっていた。意外に細身のチャンピオンの男性は、自分よりも体格がいい相手であろうと次々と瞬殺していき、なんと365人抜きをやって366人目でついに負けた。300人を超えたあたりから「腕の感覚がない」と言って細かく痙攣する右腕を押さえ、それでも「最後までやります」と宣言。一人倒すごとにつらそうに顔をしかめて腕を振り、また次の挑戦者へと向かっていく。この勝負はチャンピオンが負けるまで続ける形式なので、最初から彼の負けは決まっている。こんな「王者の負け」を見るためだけのような企画で、たとえボロボロになろうとも最後まで手を抜かないという王者の誇りを見せられるほどに、その悲壮な姿には胸がしめつけられるのだった。





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