なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
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言い訳
2011-05-16 Mon 23:49
ありったけの努力をしないうちから結果について言い訳をするのはみっともないことだと誰もがわかっているが、それでも心のどこかでは何か(本当はそうするべきではないこと、またはそうしたくないこと)を甘んじて受け入れるためのもっともらしい言い訳があったらそれを使わない手はないと思っている。

『プラネテス』でこんな話があった。宇宙に出ることが身近になった近未来、地球の軌道上に浮遊する宇宙ゴミ拾い屋として働く主人公・ハチは、船外活動中に太陽のフレア爆発に遭い、奇跡的に無傷で帰還するが、その体験の恐怖からパニック障害を発症する。音も光も遮断された部屋で6時間いることが宇宙飛行士免許の条件だったが、パニック障害のハチは幻覚症状を起こして15分もいられない。このままでは二度と宇宙には出られないと宣告された彼に、幻の自分が語りかける。

「教えてやろうか。お前がパニック症状なんて起こしたのは、都合のいい言い訳がほしかっただけなんだ。自分は宇宙に出たかった、でもこれのせいで出られなくなった。将来、年老いて孫と夜空のシリウスを見上げながら、そんなことを言って懐かしむためにな。」

仲間の支援もあってハチは症状を克服して再び宇宙へ出るが、幻の彼が指摘した理由はすごく鋭い。漢代の李陵と蘇武の史話も同じことを表しているが、たとえ誰もが「しょうがないよ」と言ってくれる状況にあっても、そこで「そうだ、しょうがないな」と歩みを止めるか、そこからさらに先へ進もうとするか。後者の選択を貫くことはなかなか難しいが、歴史に名を残すのは間違いなくそっちだ。





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