なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
うつ治療の進歩
2012-02-14 Tue 00:56
うつ病は、最近身近な病気である。私も前の職場で労働組合の支部委員をやっていて、うつ病で長期休暇を取る人の申請書に承認印を押したことがあった。その時、その人に見せられた診断書にうつ病の病名を認めた時の衝撃は忘れがたい。

昨日のNHKスペシャルでやっていたが、日本に限らずアメリカなどでもうつ病患者の増加に伴って、その治療法の進歩も目覚しいという。気分が落ち込む、何かする意欲がない、身体がだるい、眠れない、自殺を考えるなどを特徴とするうつ病は、科学によって徹底的に解明されつつある。原因となるのは、物事を認知し判断する前頭前野という脳の一部分の機能が低下し、感情の発生を司る海馬の萎縮が起こり、その結果、不安や恐怖や悲しみなどの感情を生み出す扁桃体の働きが暴走することにある。

そこで物理主義の科学の出番である。抑うつ薬は化学物質で脳内の働きに作用しようとするものだが、それでも効かない場合、磁気と電極が登場する。脳内の神経を伝わるのは電気信号だということで、ピンポイントで磁気波を当てて機能低下を起こした前頭前野を刺激したり、さらには長い電極を脳の最深部に埋め込んで、胸に埋め込んだ電源から直接電気信号を送り込んで扁桃体の働きを抑えるという方法だ。10年抑うつ薬を飲み続けて効かなかった患者でも、これらの方法によって数日で効果を実感し、1ヵ月後には別人のように回復した事例が紹介されていた。その女性は、「人生を返してくれてありがとう」と笑顔で言った。

科学が色々なものを明らかにしていくにつれて、人間と機械の境目がなくなっていくように思う。大いなる神秘だった脳の働きや感情の仕組みでさえ、自転車の修理のような調子で(もちろんそれより遥かに高い精度が要求されるが)“物理的”に制御されていくのを見ると感嘆せざるを得ない。





スポンサーサイト
別窓 | 考えてみると | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<マラソンの起源 | 紅炉一点雪 | 本の海>>
コメント
∧top | under∨
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
∧top | under∨
| 紅炉一点雪 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。