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花に嵐
2012-04-03 Tue 19:38
今日は見事な春の嵐だった。風速30メートルの強風に押し戻されて、自転車をこいで前に進むことさえ難しく、同じく風の力と拮抗して前傾姿勢で止まっている隣のおばちゃんと顔を見合わせて苦笑い。咲き始めた桜を見やる余裕もない。「花に嵐」と言えば、于武陵の『勧酒』という漢詩を思い出さずにはいられない。題名を見てもピンと来ない人は、井伏鱒二師の名訳なら聞いたことがあるのではないかと思う。


『勧酒』 作・于武陵

 勧 君 金 屈 巵
 満 酌 不 須 辞
 花 発 多 風 雨
 人 生 足 別 離

このさかずきを受けてくれ
どうぞなみなみ注がせておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ



この後半の二行が大変有名である。于武陵は9世紀の晩唐に生きた詩人で、科挙に合格して進士になるというエリートコースにありながら役人の道を捨て、書物と琴を携えて天下を放浪した。この詩は友人との別れを惜しむもので、すがすがしい寂しさと共に酒杯を酌み交わす情景が目に浮かぶ。「花が咲いていたって嵐にあって散らされる。人生なんてさよならばかりだ。でもそう悪いもんじゃないさ。向こうに行っても頑張れよ!」…そこまで書いてしまうと、意訳を通り越して妄想になってしまうのだが。





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