なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
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ラボにて
2007-10-24 Wed 09:45
昨日今日と、ボスのダンが体調悪くて来なかった。今まで働いていた地下のストックルームの方じゃなくて、今学期から働き始めた二階の有機化学ラボのストックルームの話である。

ダンは二階のストックルームの主だけでなく、実験の順番や内容もコーディネートし、小テストまで作っている。ラボで実際に学生を教える院生のTAたちはダンに頼りっぱなしで、小テストの答えを聞きに来るぐらいだ。彼は他に大学で教育学の授業も教えているし、リノのあるネバダ州ワショー郡の教育課にも籍を置いているらしい。それから学生クラブも主宰していて、大学生の時は15のクラブを同時に掛け持ちしていたというスーパーマンだ。とにかく多忙で、一時も休まずにあちこちを走り回っている。(しかし身体が強い方ではないので、昼食を食べる時間さえない彼を見ていると過労なのではないかといつも心配せずにはいられない。)

そんなダンがいないとなると、もう大変である。いつも一番ダンに頼っているTAは「オーマイガ!」と叫び、「ちょっと下の階に行って聞いてくるからラボにいて!」と私に頼んで去ってしまった。いるだけでいいと言われたので引き受けたのだが、案の定学生たちが色々と聞いてくる。「僕の溶液色が変なんだけど…」「この固形物を溶かすにはエーテルを入れたらいい?それとも塩酸?」「底のマグネシウムが結晶化してるんだけどどうしよう?」などなど。

私はひたすら「ごめん、私じゃわからないからTAに聞いて」と言うしかなく、「だってそのTAがいないんだもの!」と頭を抱える彼らを前にしても何も出来なかった。私のせいじゃないと知りつつも、情けなくてしょうがない。だいたい生物専攻でほどほどにしか化学をやらなかった私に、化学系の専攻である彼らのやっている実験の指導が出来る訳がない。私はストックルームの中の事には責任を持つが、ラボを教えるのは無理だ。ただTAの彼女が帰って来るのを祈るばかりだった。

その後、忙しさに目を回してイソプロピルアルコールが2プロパノールである事さえ忘れて探し回っていた私は、ダンの偉大さを実感すると共に、彼への期待の大きさを感じたのだった。

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コメント
ほえ~スーパーマンボスには感動だけど、
あまりにボスができすぎると、生徒は育たないのかもね。
逆にひろのボスはぬけまくってるから、ひろはどんどん考える力と効率がアップしてるきがするよ。

スーパーマンでも教える立場になったら、いかに生徒を育成するかも大切だね。まあ教える立場ってのも難しいけどね。
でもTAはダンがいなくなって、いつか自分が教える立場になったときどーするんだろね。。。。
2007-10-24 Wed 13:01 URL | Akko #-[ 内容変更]
Akkoさんへ
コメントありがとうございます!

そうなんですよ。自分が化学のラボを取っていた時はTAたちがそれなりに偉大に見えていたのに、実情を知ってしまったら少しがっかりしましたけどね。やっぱりダンが有能で情熱的なあまり、彼らのやるべきパートを取ってしまっているのかもしれません。

今TAをやっている院生の中で、将来学生を教えるタイプの化学者になりそうな人は少ない気がします。それよりも自分の研究に没頭したそうな人が多いですね。優れた研究者と優れた教師というのは、たぶん精力的に両立が難しいかなり違う方向の能力が要求されるんじゃないかと思いました。

ひろさんのボスはぬけてるんですか(笑)。まぁ、それがカバー可能な範囲なら下は鍛えられて育つんでしょうね。カバーできないぐらいぬけていたらもうただ混乱でしょうから。何にしろ、日々向上するのはいい事です。

2007-10-24 Wed 17:35 URL | ゆにん #F0Z38fwo[ 内容変更]
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