なぜ書くのか。それは、人に言葉があり、私に心があるから。
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局長を語る
2007-11-24 Sat 18:18
「燃えよ剣」の話の続き…。

とまあ、前の記事では土方がどうのと書いたが、この本で私を泣かせたのはむしろ局長近藤勇の方だった。司馬氏による近藤の描写はこんなものだ。「謀略には富まないが、無言実行、行動力の人。根が単純で、人を信じやすく、おだてられるのに弱い。思い込みに近いような自分の理屈による信念を頑なに守る。時勢に乗ると実力以上の力を出す。」土方は自分におべっかを使ってくる人間を徹底的に疑って最後は斬ったが、近藤は素直に喜んだ。

鳥羽伏見の敗戦の後に江戸に戻った新撰組残党は、甲州の地を守るべく甲陽鎮撫隊となる。既に消滅した幕府によって譜代大名並の身分を与えられ、甲州百万石を押さえたら半分の五十万石をくれてやると言われて舞い上がる近藤。さっそく相好をくずして土方にこう話す。
「それぞれの石高をおれは考えてみた。おれは十万石、歳には五万石をくれてやる。総司には三万石。永倉、原田、斉藤ら副長助勤にも三万石。大石ら監察には一万石、島田ら伍長連中には五千石、平隊士にも均等に千石やる」

これこそ取らぬ狸の皮算用なのだが、それにしてもなんと無邪気な人か。幕府が瓦解して徳川家が逃げて、薩長軍が京から関東にまで攻め上って来ているというのに、まだ甲州百万石を信じてその分配まで考えているのだ。その哀れなくらいの無邪気さに泣けてしまった。

甲陽鎮撫隊は甲州で官軍に惨敗し、再起を図って流山に集結した時に近藤は投降を決意する。「よすんだ、まだ奥州がある。時勢など問題ではない。男は、自分が考えている美しさのために殉ずべきだ」と怒号する土方に対して、近藤は静かに「賊名を残したくない。おれは大義名分に服することに美しさを感ずるのさ」と言って決別する。

色々な意味で、自分は土方よりも近藤の方にずっと似ていると思った。それが、世間の土方への人気にやたら食ってかかる原因か。

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コメント
ちょっとちょっと!土方さんの話してるなら、こっちにまとめてコメントするよ~笑 

いや、あたしはまだ卒業まで日があるのでボストン行ってないんです。でも、学校が一緒の日本人は結構行ったみたいだからさ。

そっか!なんとなく今回は冬日本で過ごすことになって、日本ならみんな居るかって、勝手に思い込んでいたよ!ちなみに、まーさんどこ?アメリカ??

あと、わたしが土方さんが好きな理由は「他人に厳しく、自分にも厳しく」の誠心☆そして、悪役を自ら引き受けて、近藤さんを立てるところ。女房的にね。こんなに、自分にコントロール出来てる人なんていないよ。策士だし。そんな土方さんも含めて、ぶきっちょな新撰組が大好きだわ。徳川に尽くしても結局は「利用」されてばかりだったけれど、最後まで(少なくとも近藤さんは・・・)「武士」として死ぬことに誇りを持って・・・(以下省略。新撰組に関してまだ言いたいことあるけれど)でも、わたしあまり司馬さん好きでないです。燃えよ剣ちょっと読んだけれど、人物像がexaggerateされてる気がして。特に土方さん。あたしはやっぱり赤川さん派です。「壬生魏志伝」はバイブル!
2007-11-25 Sun 16:48 URL | あずさ #-[ 内容変更]
あずさへ
お待ちしておりました(笑)。

うん、私はまだアメリカにいるけど、今学期で卒業だから年明けに日本に帰るかな。今、16期生のオリ缶メンバーは日本とアメリカとイギリスにほどよく分散しているみたいだよ。

いやー、新撰組を語っている所へようこそお越しくださいました。ああ、そうなんだ。司馬さんは好きじゃないんだ。まあ、私も「偶像化」という言葉を使ったけど、歴史書と小説はやっぱり違うからね。劇的じゃなければ小説は面白くないから、脚色はやむを得ない。当人が生きていない以上、何が本当なんて誰にもわからないしね。

確かに土方の内助の功で新撰組はもってたようなもんだけど、私はあの謀略が怖いと思った。近藤はそれで立てられたけど、他の人はすべてその謀略の犠牲になったわけで。こんな人が近くにいたら、やましくないのにやましい気分になっちゃって挙動不審で結局斬られそう。そういう策士が本能的に怖い私は、おだてられたらうれしくなっちゃって張り切って最後は諦めに似た気持ちで引き際を決める近藤や、土方の陰険さが憎かった山南の方に感情移入しちゃったんだよね。

ちなみに「壬生義士伝」だよ!字が間違ってるよ!(その魏志伝じゃ三国志です。)

2007-11-26 Mon 07:15 URL | ゆにん #F0Z38fwo[ 内容変更]
あれ・・・お恥かしい^^;失礼しました。

そうだね~でも、あたしは真実知りたいから赤川さんはなんだと思う。歴史も人の物語りでしょ。真実は現実に起こってるからこそ、オモシロいと思います。

なるほど。そういう事なら、土方さんは確かに怖いけれど。あたしも馬鹿正直に生きる人好きだけれど、とゆうか自分もそうゆう風に生きてるつもりだけれど、そうゆうのって最終的には損して終わったりするんだよね。だから、あたしが土方さん好きなのは、憧れてるからなのかも?

じゃあ、あたしこの冬におり缶メンバーの現状を把握しておきますわ。連絡とれるように!

あ、そしてわたし、山南さんが土方さんを憎んでいたって信じたくないっす・・・涙 アメリカ来る前に、真実を探しに京都に一人で新撰組ツアーを開催して、縁の地を訪れたけれど、さっぱりわからかった・・・笑 そして、運悪くその時は新撰組ブームで、おばちゃん達がいっぱいいた。行くとこ行くとこ・・・。NHKのね。あれね。 
2007-12-02 Sun 10:15 URL | あずさ #-[ 内容変更]
あずさへ

ああー、おばちゃんたちってブームに流されやすいよね。
そういや韓流ブームはもう終わったのかしら。

私も就職したら研修は大阪だから、それで京都に行きたいんだよね。
もともとお寺も歴史のあるものも好きだからさ。
かの古都に写真を撮りに行きたい。

まぁ、正直者が馬鹿を見るのはいつの世でもそうだけど、それを「損した」って思っちゃいけないんだなって最近は思うよ。本当は損とか得とかっていうものはなくて、要は自分でどう思うかがその損や得の正体でしかないんじゃないかなって。だから缶長、君が正直でお人よしな生き方をよしとしているのなら、そんな自分を誇っていいんだと思う。信念があるから貫くというよりも、貫いたものが信念と呼ばれるのさ。そしてかっこいいというのは、自分に胸を張れることだと思うから。
…なんか少年漫画の台詞みたいで言ってて恥ずかしいなぁ。

うん、オリ缶の皆で集まれる日を楽しみにしてるよ。

2007-12-02 Sun 11:10 URL | ゆにん #F0Z38fwo[ 内容変更]
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